随分ご無沙汰した小野川です。
1月21日に17年半を共に過ごした猫(クマちゃん)を亡くし昨日は四十九日でした。
長いブログになります。
クマの調子が悪くなった時に、どうしたらいいのかネットで調べたりしたので、愛猫家の方の役に立てれば幸いです。
拾った時はヨチヨチ歩きで目も見えているか分からない程に小さく、病院でも母乳を飲んでないから厳しいかもしれません…と言われていました。
哺乳瓶でミルクをあげ、濡れティッシュでお尻を刺激して(本来なら親猫がお尻をなめて排泄させる)排泄させ、最初の2か月は付きっきりででした。
初めての離乳食はゆで卵でした(笑)
クマはすくすく育ち、猫の平均体重4キロの倍の8キロになりました。
そこから17年半で、クマは私と12回の引越しと新しいニャンコを2匹迎える体験をしました。
この子は人でいう自閉症でした。
私が家に帰り「ただいまー」とお腹に顔をうずめるとゴロゴロと喉を鳴らして喜んでいましたが、私以外は怖いので、4年一緒に暮らした母にさえ近寄ると怒っていました。
5年前に乳首に小豆くらいのしこりを発見し病院にいくと、先生からは手術をしても再発率が高いので、それを踏まえ検討してください。
と言われました。
クマは病院で知らない人に触られるとパニックになり、大声を出しておしっこもウンチも漏らして、気が狂ったように全力で暴れて抵抗します。
病院の帰り、人相(猫相?)が変わり緊張で全身がカチカチに固まったクマをみて、もう病院は辞めようと心に決めました。
そして2016年には乳癌はこんなに大きくなっていました。
2016年11月
呼吸が早い事に気付き、酸素マシンをレンタル。
クマの寝床がそのまま酸素ルームになるようにホームセンターで鉄パイプをカットして酸素ルームを手作りました。
まだ元気なので右上のキャットタワーに居ます(*’▽’)
透明のテーブルクロスでしっかりふさぎ、中央は切り込みを入れ、さらにもう一枚で覆います。
呼吸は早いものの食欲もあるので、まだまだ長生きしてくれるかな?と思っていました。
2017年。
苦しそうな日が多くなり、食欲も減りドンドン痩せてきました。
8キロあった体重は5キロまで減ってしまい、ウェットフードのゼリー状の部分だけをペロペロ舐めるだけになってしまいました。
病院で動画を見せ相談したところ
乳癌が肺に転移して息が苦しいし、栄養が取れるだけ良いと思ってください。
と、高栄養でペーストの回復食のご飯を勧めてくれました。
食べやすかった様で数日は食べてくれました。
自分では酸素ルームに入らなかったのですが、酸素ルームは息が楽になると気付いたようで手前のテーブルクロスをめくり自分で酸素ルームに入るようになりました。
苦しそうなのに何故か台所に…。
構われたくないのかもしれません。
またご飯を食べなくなったので強制給餌。
酸素ルームから出ても慌てて数秒で戻るようになり、強制給餌も出来なくなりました。
亡くなる4日前
とても苦しそうです。
何も出来ないし、酸素が抜けるので触ることも出来ません。
水とご飯を酸素ルームに入れ、少しは食べてくれていました。
トイレに行かなくても良いのに、トイレに入り砂もかかずに入り口で用を足し、ほぼパニック状態で酸素ルームに戻っていきます。
私も何日も酸素ルームの横で過ごし眠りました。
そして最後の夜…
もう眠る事すらままなりません。
明け方に私は眠ってしまいました。
ウェッ、ウェッと吐く声で目が覚めました。
クマがキャットタワーの上で吐きそうになっていて、一瞬で目が覚めた私はクマを酸素ルームに入れようと抱いた瞬間、クマの全身の力は抜けてしまい人工呼吸をしたのですが…もう目を覚ましませんでした。
1月21日08:30永眠
抱きしめたまま何時間も涙が止まりませんでした。
半日経って手足が冷たくなってきましたが、お腹はまだ暖かく、まるで眠っている様でした。
夜には全てが冷たくなりましたが、肉球と耳と鼻とお腹の脂肪は冷たくても柔らかいままでした。
最後の夜は、暫く触れなかったクマの手を握って眠りました。
翌日のお葬式
本当にお別れかと思うとお寺の受付から涙が止まりません。
お経をあげてもらい火葬場へ
最後の抱っこです。
昨日はクマの四十九日でした。
可愛がってくれたおじいちゃんが亡くなっても、距離が無くなって思えば通じられると思うと、そんなに悲しくなかったのに…
毎日、一緒に居るのが当たり前の存在が居なくなるのは辛いですね。
今日は東日本大震災から6年
沢山の方が大切な存在を亡くして辛かった気持ちが去年よりリアルに感じます。
四十九日であの世に行ってしまうと言われていますが、残された人がいつまでも悲しまない様に理由を付けたのではないでしょうか?
気持ちの整理をしなさいという意味なんだろうな…と
生まれたという事は死に向かうという事です。
クマは生まれ変わってまた私の前に現れるのか?
それともあの世で出会えるのか?
思い出して泣けるのは苦しかったのに頑張っていた様子です。
今は苦しみからも痛みからも解放され平和に満たされていると思います。